シートベルトサインがつき、着陸態勢に入った飛行機のなか。そんな時に子どもが急にウンチをしてしまったら、どうやってオムツを替えますか・・・?
シングル時代には想像もつかなかった選択に迫られるのが赤ちゃん連れ海外旅行。今回のキラキラ☆ママトラベラーのイクエさんもそんな体験をしている一人です。美術関係のお仕事に就くイクエさんは留学や出張、旅行など海外渡航経験が豊富なママ。愛娘マリエちゃんが生まれてからは中国(6ヶ月)、タイ(7ヶ月)、台湾(16ヶ月)、ハワイ(18ヶ月)へのベビトリップ経験をもつママトラベラーでもあります。「単身時代の旅行とは全く勝手が違います!」という子連れ旅行について、月齢別にお話を聞きました。
月齢6ヶ月。
育児休業中に子連れ国際線デビュー!
マリエちゃんの国際線デビューは中国行きチャイナエアライン。当時、中国に長期出張中だった旦那さんに会いに出掛けた、母娘2人のベビトリップでした。そんな記念すべき初フライトでは、予約したはずのバシネットやベビーミールが用意されていなかったり、座席指定ができず窓側の席になってしまうなどハプニングが連発。
そんな機内で、冒頭の出来事が起こってしまいます。着陸寸前の立ち上がれない時に、ウンチでぐずってしまったマリエちゃん。「どうしたらよいか分からず悩みましたが、荷物は足元にあったので、周囲にニオイをお断りしつつ、膝の上でオムツを替えました」。「私も子持ちなので、ご苦労は分かりますよ」と理解を示してくれた隣の席のビジネスマンの温かい一言で気分が軽くなったとイクエさんは思い出します。
「基本的なベビー用品は全て機内持ち込みにし、必要なものはいつでも使用できるように足元に置いておくことをオススメします!」
初の子連れ海外旅行にあたっては国内旅行で予行練習するなど入念な準備をしたイクエさん。予行練習の目的地に選んだのは、島全体がアートであふれる瀬戸内海の直島。「新幹線、レンタカー、フェリー、ホテルなどの公共交通機関をひととおり経験することで、必要なものや数量の再確認、子どもの人見知り具合など、事前にチェックしました。」
月齢7ヶ月。
職場復帰直後にはタイへ!
復職直後の月齢7ヶ月のときには、タイ皇族の避暑地として有名なタイ中部のホアヒンへ。現地ではホテルを中心にゆったりとリゾートを楽しむ滞在スタイル。早朝からBBQを楽しむ現地の人たちを見ながら朝のお散歩をしたり、プールで遊んだり。この時期の旅行はどこへ行くにも抱っこ紐がマストアイテムでした。
「夜になると必ずぐずってしまうので、レストランで外食はできないだろう」と思ったイクエさんは、あらかじめ評判のレストランがあるホテルを予約し、ルームサービスでおいしい食事を楽しみました。また「タイは屋台が多いので、屋台で食べたりホテルに持ち帰ったりすることもできます。子どもの泣き声が気になってしまうママトラベラーでもおいしいしいローカルフードを楽しむことができるのが、タイの魅力」と語ります。
月齢16ヶ月。
復職後、ようやく旅行に出かける余裕がでてきました
職場復帰してからはあっという間に時がすぎ、1年弱がたつ頃にようやく肉体的にも有給の日数的にも海外旅行へ出かける余裕がうまれました。ヨチヨチ歩きの月齢16ヶ月でのベビトリップは「マリエちゃんも一緒に楽しめるように」と渡航先を検討。当初ヨーロッパ旅行を考えていましたが、小麦アレルギーを持つマリエちゃんに小麦粉食文化圏は酷だと思い見送ることにしたようです。直行便があり、お米ベースの食事も取りやすいことから台湾を選択、長めに一週間滞在しました。
イクエさんの子連れ旅行先の選び方 直行便のあるなしで渡航先を選択! 冒険を選ばず、行ったことがある国でゆっくり滞在!楽が一番! 暖かい場所は荷物が少なくて済むので便利! 都会の生活では味わえない自然や動植物と触れ合える場所 |
台北市立動物園:やっぱり子どもは動物が大好き!ベビーカーの貸出しも。 | |
生活リズムをキープするのに欠かせない公園へのお散歩(左)。ホテル内の遊具にも大はしゃぎのマリエちゃん(右) |
子どもの生活リズムを崩さないように、エクセルで旅スケジュールを作成
乳児期の海外旅行と大きく違うところは、現地でのスケジューリング。できるだけ日本の生活リズムを崩さないように心掛けたそう。「単身旅行ではスケジュール表など作ったことはありませんでしたが、今回はエクセルで作成。三食・お昼寝・遊びの時間を軸に、その合間に観光や移動を組み込みました。スケジュール通りに動くことはまれでしたが、私が体調を崩した時に日程表を参考にできたので、精神的に楽でした」とイクエさん。
近くてベビーフレンドリーな国・台湾!
到着して驚いたのは、とってもベビーフレンドリーな国だということ。新幹線のホームには子ども用に絵本があったり、電車では必ず席を譲られました。また、スーパーにはタマゴボーロや動物ビスケットなど、子ども用の日本のお菓子が沢山!白米レトルトパックもあったので、マリエちゃんの食事にも困らなかったよう。
特に驚いたのが充実した授乳室。海外では見かけることの少ない授乳室ですが、台湾ではデパートや主要駅に完備されています。「なかでも桃園国際空港の授乳室は、日本以上の充実さ!無料のオムツや暖かいおしり拭きウォーマーまであるんです」 ミルク用の給湯機器や授乳用の小部屋も完備。キャラクターの絵が壁じゅうに描かれているので、マリエちゃんもご機嫌で利用したようです。
ベビトリップの魅力
平日は保育園にマリエちゃんを預け、フルタイムで働くワーキングマザーのイクエさん。せっかくの土日はたまった家事や用事があり、マリエちゃんと朝から晩まで一緒にゆったりと過ごす時間をなかなか持てないそうです。そんなイクエさんにとって子連れ旅行とは「朝から晩まで子どもと密に過ごすことができる時間」。旅行先で数日間一緒に過ごすことにより、「普段は見られない姿を見たり、発見があったり。そして何より、娘との距離がぐっと縮まる感じがします」。
「また、子どもは一日のリズムが大事なので、ワーキングマザーはとっても忙しいけど単調な日々…だからこそ暮らすように旅すると、かなりリフレッシュできます」と語るイクエさんでした。
月齢18ヶ月には「海を好きになって欲しくて」と、ハワイの自然に触れる旅行をしてきたイクエさん。はじめは海を怖がっていたマリエちゃんも、帰る頃にはすっかりハワイの海を気に入ったようです。ハワイ旅行のリアルなママレポートはベビトリップ!のFacebookページ「1歳6ヶ月とハワイトリップ♪」で公開中です。
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