夏真っ盛りの今回のテーマはズバリ、”海外での出産”。グローバルなママトラベラーの皆さんの中には海外転勤や海外出産の可能性がある方も多いのではないでしょうか。今年の春にシンガポールでの出産を経験したばかりのフレッシュママ・アミさんに、海外出産、そして子連れ旅行についてお話を伺いました。
キャリア・妊娠・転勤・出産。
人生がめまぐるしく変わった激動の1年間!
「実は切迫流産で自宅で絶対安静しているときに、主人から海外駐在の話を聞いたんです」とアミさん。当時彼女は語学教育系企業の営業として活躍するキャリアウーマンでしたが、会社を辞め、シンガポールで出産&育児をする決心をしました。シンガポールに行くことで自身のキャリアがストップしてしまうのではなく、逆に“チャンス”と感じたアミさん。「シンガポールは今バブル状態といわれ、現地就職事情はとても良い状況。加えて、兼ねてから考えていたMBAを学べる大学院も多々あるんです。育児が落ち着いたら、ここでしかできない学びや仕事にチャレンジしようと、現在情報収集中です」。そんなポジティブなアミさんとともに、「人生がめまぐるしく変わった」という激動の一年を振り返ります。
海外で初出産! 病院選びから出産まで
「日本での出産を経験していないので比べることができませんが、全てゼロから自分で調べなければならず、大変でした」。特にシンガポールへ転居するまでは、現地での出産経験があるママ友もおらず、インターネットの情報のみが頼りでした。現地病院の詳細については、最終的には病院に国際電話をかけ、直接情報収集をしたそうです。
シンガポールでは妊娠から分娩までは産婦人科クリニックに通い、出産時は総合病院の分娩室で分娩するのが一般的。産婦人科クリニックの先生は分娩の立会いや産後のケアのために、総合病院に“通う”ことになります。「幸い、シンガポールには日本語が通じるクリニックがいくつかあるんです。私は産婦人科医だけでなく、助産師さんも日本語が通じるモトコクリニックに通院し、出産はその提携病院である私立マウントエリザベス病院で出産をしました」とアミさん。
出産後は母乳コンサルタントやマザークラス、食事なども自分の好みで選ぶことができるそう。様々な民族、宗教の方々が集まるシンガポールらしいシステムですね。ちなみに普通分娩の場合、平均入院日数は2泊3日とのこと。アミさんは「計画予定出産日の2日前に破水したため、実際には2日間長い4泊5日で退院したそうですが、日本からお母様が手伝いに来てくれたので助かった」と語ります。
一方、娘さんの海外出産を初めは心配に思っていたアミさんのお母様ですが、一緒にクリニックに赴き、流暢に日本語を話せる女医さんや最新の医療設備を目の当たりにし、すっかり安心したといいます。「ただ分娩室に入れる人数が1人という制限があったため、家で出産の連絡をただ待つことしかできず、とても歯がゆかったです。せっかく日本から行ったので、陣痛で苦しむ娘の背中をさすってあげたかったです」と当時を振り返るお母様でした。
セントーザ島の5つ星ホテルでママトラベラー体験!
ちょっと前には赤ちゃん連れフライトデビューをしたというアミさん。機内のトイレでのオムツ替えには苦労したようですが、ハルト君はオムツとミルクの時以外はバシネットでぐっすり眠っていたためアミさんは大助かり!
そんなアミさん一家は先日、シンガポールのセントーザ島にあるリゾートホテル・カペラでプチ子連れ旅行を体験。「ベビー向けサービスも一流でした!例えば、ベビーベッドをリクエストしたところ、ピジョンの旅行用ベビーソープセットまでついてきて、感動しました」とアミさん。
朝食についてはビュッフェ形式も選べましたが、敢えてルームサービスにすることでハルト君とゆったりと朝の時間を過ごせたようです。また、客室棟とロビー&レストラン棟が分かれていますが、エレベーターが完備されており、子連れでの移動もスムーズだったといいます。「なによりスタッフの方がとても丁寧で親切だったため、子連れでもゆったりとした贅沢な滞在をおくることができました。子連れ旅行にオススメのホテルです!」
子連れにやさしいシンガポール
ママとなって数ヶ月のアミさんですが、早くもベビーフレンドリーなシンガポールを実感しているといいます。「日本だと子連れでお洒落な場所に行きづらい雰囲気がありますが、シンガポールでは大抵の場所は子連れ向けサービスがきちんとしているので、ママストレスが少ないんです」。ハルト君がもう少し大きくなったら、現地ママに評判がいいマレーシア・ジョホールバルレゴランドなどにも足をのばしてみたいと語るアミさんでした。
写真:以前ベビトリップでもご紹介した子連れに優しい本格ブーランジェリーArtisan Boulangerie Co.
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