旅先でも研究脳!? ”リケジョ”ママトラベラーインタビュー キラキラ☆ママトラベラーインタビュー vol.1

ベビトリップ!のリサーチをしていると、いろいろなママトラベラーにお話を伺う機会があります。育児休暇中に数カ国のベビトリップデビューをしているママもいれば、仕事の合間を見つけては家族サービスをするキャリアママも。初子連れ海外旅行がインドネシアというママもいれば、お手軽で便利なグアムが大好きママもおり、旅行スタイルも多種多様!

でもどのママトラベラーにも共通するのは、皆パワフルでキラキラしている素敵な女性だということ。

「そんな素敵なママトラベラーのライフスタイルや旅行体験談を独り占めするのはもったいない!」と思い、キラキラ☆ママトラベラーインタビューとして、ちょっとずつご紹介していきたいと思います。

Vol.1 旅先でも研究脳!? ”リケジョ”ママトラベラー

interview_001_08 キラキラ☆ママトラベラー:カナさん


海洋環境専門の土木技術者として働く2児の母。出張で鍛えられたフットワークの軽さを武器に、国内外問わず家族旅行に出かけるママトラベラー。趣味はマリンスポーツ、スノーボードというアクティブ派。 
長男リュウ君(左)は図鑑とサッカーが大好きな元気な男の子、次男シュウ君(右)はブレイクダンスが好きな3歳。

キラキラ☆ママトラベラー第1回目のインタビューは、今流行の”リケジョ&ドボジョ”ママトラベラー、カナさんのご紹介です。
カナさんは海洋環境専門の土木技術者として働く2児の母。開発工事が海洋環境に与える影響などを調査し、環境保全と開発の両立に努めます。北国から南国、時にはドバイまで、数多くの”現場”を飛び回り、調査や論文執筆に明け暮れる理系ワーキングマザーです。そんなカナさんのベビトリップ経験はシンガポール、タイ、台湾など東南アジア方面中心。情報収集方法から旅行中のハプニングまで、ワーキングママトラベラーのリアルな旅行スタイルをご紹介します。

 

家事・子育て・仕事・出張。忙しいママの情報収集方法は?

情報収集が一番のキモといわれる子連れ海外旅行。ベビトリップ!が独自に行ったアンケートでは、「自分で情報収集をする」というママが過半数でした。子育てや仕事に忙しいママトラベラーの皆さんは一体いつ情報収集をしているのでしょうか。

カナさんの場合、家事・子育て・仕事から完全に開放されるのは、片道1時間の通勤時間のみ。「実は海外旅行の情報収集はほとんど通勤電車の中でおこなってるんです。1時間強の電車通勤の間に携帯電話をフル活用して、ホテルを探したり、ママブログを読んでスケジュールを立てたりと大忙しです。スマートフォンになって便利になりましたが、ガラケー時代はほんとうに大変でした(笑)」。

航空券やホテル予約などは全てご自分で予約するという個人手配派のカナさん。どんなに忙しくてもパックツアーを使ったことがないそうです。「情報収集も海外旅行の醍醐味。やっぱりホテルをどこにするかで一番悩みますし、時間も使ってしまいますね。でも時間をかけて調べることによって、現地のマップ、エリア情報、物価などの感覚が自然と頭に入ってくるというメリットがあるんです。子連れ旅行の場合、エリアの治安情報や病院などの現地情報は特に大事だし、現地で迷子になったりしたらそれこそ大変。旅行先で余裕をもった行動ができるように、極力情報は頭につめて出かけます」。
その一方、「現地の様子を事前に写真やブログを通じて見てしまうので、いざ到着した時に感じる感動が少ないのがデメリットです(苦笑)、、」とカナさん。

宿泊はキッチン付のコンドミニアム派。広々して自宅のようにリラックス! 現地でのツアーなども自分で手配する。タイでゾウに乗ったときは2歳になる息子は大興奮!

 

“リケジョ”ママトラベラーの旅行スタイル

ノウハウサイトでは「ビーチリゾートで予定を詰めずにのんびり過ごす」のが赤ちゃん連れ海外旅行の定番スタイルとされていますが、カナさんのこれまでの渡航先はシンガポール、タイ、台湾と東南アジア中心の国々。「ハワイやグアムに興味が無いわけではないのですが・・・。沖縄が好きでよく行くので、海外旅行はビーチリゾートではなく、東南アジア方面になってしまいます」。

シンガポールではセントーザ島や動物園に行ったり、タイではアユタヤや水上マーケットを訪れ、屋台巡りをしたりと、カップルや友達同士で行く観光とほとんど変わらない観光コースを訪れるそう。「他の人と違うのは、海を見かけるとついつい仕事の研究モードが入ってしまうということでしょうか」

仕事で海岸や干潟の海洋環境を研究しているというカナさんは、旅行先の海岸の状態や生態系についつい目がいってしまい、時には貝殻や生物のサンプリングをしてしまうこともあるそう。「特に台湾に行った時は、マングローブの観光をしているうちに、気づいたら子供と一緒に干潟を一駅分歩いていました」との没頭ぶり。

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また旅行先ではついついローカルマーケットのシーフードコーナーに立ち寄ってしまうというカナさん。「海洋環境から派生して、どんな海産物が現地で食べられているかはとっても興味があります」

「小さい頃からそんな私の姿を見ているせいか、子供たちは私の仕事に興味を示してくれているようです。」。時には仕事で1週間近い出張が入ってしまうこともあるようですが、旅行先で「ママのお仕事」を楽しく実践的に紹介することで、子供たちとの共感がいつの間にか生まれているのかもしれませんね。事実、長男のリュウ君は鉱物や海の生物が大好きな男の子に育っているようです。

 

新しい発見が沢山、のベビトリップ!

旅行中は家族が密に触れ合ういい機会。海外旅行中にわが子の新しい一面を発見するなんてことも。 長男のリュウ君が1歳半の時に行ったシンガポール旅行では、初めての赤ちゃん連れ海外旅行ということもあり、離乳食も持参したというカナさん。「ところが現地についた途端、あふれんばかりの食欲を見せ始めた息子。東南アジアのサラっとしたお米が気に入ったのか、炒飯なんてお茶碗一杯以上食べても物足りない様子でした」。

またタイではレストランでふざけていた赤ちゃんをウェイターさんが冗談交じりに「メッ」と怒るふりをしたら、泣きそうな顔をしながら、お膝に手をあてて微動だにしないリュウ君。「お膝におてての姿なんて初めてみたので驚きました。きっと保育園で教えてもらったんですね。私の知らないところでいろんなことを学んでいるんだなぁと感慨深かったですね」。

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左)初海外旅行であふれんばかりの食欲をみせたリュウ君(シンガポールにて)
右)小鳥売りの少年と不思議にコミュニケーションをとっていたリュウ君 (タイ・アユタヤにて)

 

ゾゾゾ!東南アジアを旅行中に体験したハプニング

「治安が悪いエリアには行かないようにしているので、大きなトラブルに巻き込まれたことはありません。それでも子連れ旅行中は小さなハプニングが連発しますが、それも思い出だと思っています。」

「例えばタイ。バンコクからアユタヤへの日帰りバスツアーに出かけた時のことです。アユタヤの寺院巡りを終え、いざバンコクへ戻ろうとした時のことでした」。出発しようとしてもバスが動かず、それどころかだんだん左へ傾きはじめたそうです。沈み込んでしまったバスはなかなか元に戻らず、走行が危険だということで、代わりのバスが来るまで数時間かかってしまったそうです。「すっかり予定は狂ってしまいましたが、予定よりゆっくり遺跡を堪能できたのでよかったかな。バスの運転手が木の枝でタイヤを修理しようとしたときには唖然としましたが・・笑」

そのほかにも、バンコクの有名な高級デパートの前でゾウ使いと観光客がいきなり激しい乱闘を始めた場面に遭遇したことも。「おそらくボディタッチをしたとか、そういった宗教絡みのことが原因だと思いますが、その時はとても怖かったのを今でも覚えています。海外ではちょっとした文化の違いがトラブルの種になり得るということを、改めて感じ、身の引き締まる思いをした瞬間でした。」とカナさん。
 

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ママトラベラーとして感じること。

とにかく忙しい日常を送るママにとっては、旅行は家族水いらずで過ごせる「ご褒美の時間」

その「ご褒美」をめざして、忙しい日々の時間をやりくりしながら旅行準備をすることで、仕事にも活用できるリサーチスキルが鍛えられたといいます。

「通勤という限られた時間の中で旅行準備をすることで、時間の使い方がうまくなり、インターネットを使った情報収集スキルも格段にあがったと思います(笑)。仕事でも旅行でも、「100%の事前リサーチをすること」は難しいのが現実。“ここまでがインターネットの情報の限界。あとは現場で対応しよう”というラインが感覚的にわかるようになったようです。そんなふうに時間を有効に使った情報収集をすることで、合格率が2割といわれる技術士(水産)の資格を取得。現在は更なるステップアップのために、さらにもうひとつの難関技術士試験にも挑戦中というカナさん。

自然やアウトドアが好きな二人のお子様。大分大きくなったので、次はボルネオ島のコタキナバルやオーストラリアにいってみたいと、次なる家族旅行を妄想しながら日々奮闘するワーキング・ママ・トラベラーのカナさんでした。

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